ゲームプログラマー暇人日記

プロのゲームプログラマーが技術的な事から、そうじゃないことまで書いていきたいと思います。

東京ゲームショウ 2016 に参加して

今年も東京ゲームショウが終わりました。

社会人になってから毎年参加しているので、もう5回目です。

お祭り感が好きなんですよねー!

一般日2日間参加してきたので感想とか書いておきたいと思います。

ゲーム業界の人なので、本当はビジネスデイも行きたいんですけどねー。

社員全員がビジネスデイに行くわけじゃないのでなかなか難しいんですよ。

 

今年も目玉はVRでした。去年もそうだったと思います。

今後数年はVR推しが続くか、

PS VRによってコンシューマー向けVRの限界やVR酔いの問題に気付き廃れていくか、

注目して見守っていきたいと思います。

↑自分はVR応援している立場です。流行って欲しいと思ってますし、VRに関して得た情報はなるべく多くの方に還元したいです。

普通のゲームでは色々やれることもVRでは制限されるという表現も多いですからね。

VRの展示なのですが、どこも行列でした。

VRだとコントローラーのゲームに比べて装着時間が余計にかかるし、ゲームを行うためのスペースが広く必要になります。

そのため体験者が減ってしまうという問題はどうしても発生しますね。

 

『CIRCLE of SAVIORS』というVRコンテンツがあるのですが、そこの展示方法が面白かったです。

クロマキー合成でVR空間にプレイヤーを出して他の人でも何をしているのか見れるようにしたものです。

面白いと感じた展示方法ですが、『コスプレイヤー優先』です。

コスプレイヤーがVR空間でモンスターと戦ってたら写真撮っちゃう人多いでしょうし、こんな感じで記事にしようとする人も多いと思います。

なので『コスプレイヤー優先』というだけで、一般の人にプレイしてもらう場合よりも宣伝効果が高いと思います。

ちなみに、どんなゲームなのかは下記の動画を参考に。

これやってみたかったなー。(←できてないです。コスプレもしてないですしw)

 

VR関係で言うと『Farpoint』をやりました。

E3で発表されてからずっと気になっていたPS VRのFPSタイトルです。

なぜ気になっていたのかというと

『VR空間で自由移動やっちゃってるけど酔わないの?』

という点です。

結果から書くと、

『俺は酔わなかったけど、メッチャ酔いに弱い人だともしかしたら酔うかも』

くらいの酔い度合いでした。

銃型のコントローラーの左手親指の位置にスティックがあって、それでキャラクターを操作する感じです。

多分ですが、プレイヤーの移動させる時にsinカーブ使ってる気がします。

急にスティックを倒しても急な加速は感じ無かったですし。

右手の位置にもスティックはありましたが、全く効きませんでした。

向きの方向切替は自分で行う必要がある感じです。

なので、ゲームデザインがかなりまっすぐ歩くだけになってました。

まぁ、それでもガンコンで敵を撃てるってだけで十分面白いと思います。

あと、ガンコンですが、あまり精度が良くなかったです。

途中でロストすることが多かったですし、トラッキングの1mくらいだと言われました。範囲が狭いです。

これは今後に期待ですね。

 

今回のゲームショウで1番楽しかったゲームは『ラインウォブラー』です。

詳しい説明は他のサイトや動画に任せますw。

まさかの1Dゲームが1番面白いゲームでした。

2Dゲームや3Dゲームはいろいろやりましたが、1Dゲームというものは初めてです。

ほんとにシンプルなゲームで、純粋に楽しい。

気を抜くと敵にぶつかるし、頑張ったらクリアできる。

誰でも遊べる。

説明も要らない。

短時間で面白さに気づく。

これは凄いと思いました。

展示についてですが、5mのLEDライトが上に向かって伸ばしてありました。

これは遠くからでも見れるし、注目されます。

注目されるコンテンツデザインというのもゲームを知ってもらうための重要な要素なんだろうなと思います。

 

VRじゃないテレビゲームの話。

ロード時間がないゲームを推しにするゲームが増えてきたなと感じます。

もう発売されていますがアンチャーテッドもロード時間が無かったですし、

展示されていた龍が如く6もロード挟まずに色んな場所やバトルに移行できるようになりましたし。

裏読みの努力が凄いなーって思っちゃいますね。

ロードはできればなくなってほしいですが、表現のためなら別にあってもいいかなと思ってます。

ロード時間をなくすためには次に進むところを読み込むためのメモリ空間をあけておかなければ行けないということなので、メモリを使い切ってフルな表現ができていない(わざとしていない)ということでもあるんですよね。

でもプレイヤーとしてはロード時間は無しの方が嬉しいし。

難しいところです。

 

あと、今年のゲームショウではスマホゲームの会社が全然ブース出してなかったなーと思いました。

ガンホーとかGREEとかCygamesとか。

去年のGTSのグラブルのブースとか船作ってて、『なんてもの作ってんだ……』って思ってたのに。

今年もどんなもの作ってるのか期待してたんですが、去年お金使いすぎちゃったかなw。

↓去年の記事。

 いや、真面目な話、大きなスマホゲーム会社が一切ブースを出さないのは何なんだろうって思ってます。

TGSの宣伝効果が儲けにつながらないってことなのかな?

いろいろ考えてしまいますね。

 

東京ゲームショウに参加して思ってることはもっともっといっぱいあるのですが、キリがないのでこの辺で。

今年も刺激をいっぱい受けたので自分にとってはプラスでした。

さて、またゲーム作り頑張るぞ!